skymatix Developers Blog

株式会社スカイマティクスの開発チームによるDevelopers Blogです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

S3へのファイル転送を高速化する手順

システムエンジニアの椎葉です。 ファイル数が多くなるとファイルの転送に時間がかかってしまいます。 ファイル転送の改善で処理時間やEC2のコストを削減することができます。 今回の例でも30%ほど転送時間&コストを削減することができているので是非参考に…

Isolation forest を用いた外れ値検出と、UMAP による次元削減の活用

AI リサーチャーの松野です。 教師ラベルがない状況を想定して外れ値検出を試みる機会があったので、試したことをご紹介したいと思います。 対象としたサンプルデータについて詳細は述べませんが、十数次元のテーブルデータで、とあるラベル付けがされていま…

HDBSCAN + kNN による MVS 点群の階層的なフィルタリング

Researcher の尾川です。今回は MVS の後処理の高速化についてご紹介します。 背景 MVS によって得られた生の 3D 点群には一定のノイズが含まれます。当社の主なターゲットであるドローン測量分野では、撮影中に動くもののほか、撮影位置に依存して被写体の…

カメラキャリブレーションについて

目的 スカイマティクスのAI研究員・Liangです。 写真測量学において、精度の向上を追求するためには、カメラレンズの物理的な状態を考慮することが重要なテーマとなる。現在、市販のカメラが大量に生産されていますが、同じカメラでもレンズの形状や物理的な…

自動化画像マッチング技術

リサーチャーの鄭です。特徴マッチングは、二枚以上の画像または写真のオーバーラップがある範囲に同じものを認識するための技術であり、画像処理および写真測量の分野において重要な課題となっています。特徴マッチングの任務は、パソコンとデジタルカメラ…

等高線の平滑化(スムージング)

DSM with smoothed contour lines AI ResearcherのAlokです。地形の形状や標高は、地図上の基本的な手法である等高線によって表現されることがあります。しかし、DEM(数値標高モデル)などのラスターから生成された等高線データにはギザギザや凹凸が多く、…

くみきで生成したオルソ・点群の精度評価

リモートセンシンググループマネージャの榎本です。 クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」では、そこにアップロードされたドローンなどの空撮画像をクラウドで三次元復元し、位置情報を追加することにより、地図上に点群、DSM(数値表層モデル…

楕円体高から標高への変換

Lead Researcherの藤田です。 クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」ではドローンなどによる空撮画像を3次元復元し、点群・DSM・オルソ画像などを作成しています。生成された点群・DSMの3次元情報は、元画像のGPS/GNSS情報をもとにしている…

Lambdaから起動したEC2インスタンスで、プロファイル名を指定してもうまく動かない場合の対処方法

システムエンジニアの椎葉です。 LambdaからEC2上でコマンド実行する場合にロール権限を使用しての実行やクロスアカウントへのアクセスが必要な場合にプロファイル名を指定して動かしたい場合があります。 EC2上でコマンドを実行するとプロファイルを参照す…

GeoTiff ファイルでディープラーニングするためのライブラリ Raster Vision

AI リサーチャーの松野です。 当社では衛星画像、航空画像、ドローンオルソ画像といった GeoTiff ファイルを対象としてディープラーニングを行うことがあります。 こういったファイルは、学習・推論の際に以下のような共通の前処理・後処理を適用することが…

GitHub Actions を使ったリグレッションテスト

Researcher の尾川です。今回はソルバーのテストがテーマです。 ユーザーから「なにもしてないのにこわれました」と言われてしまう状況の予防や早期発見には、テストが重要です(参考画像はもちろん持ってます)。 なにもしてないのにこわれました!!ぱちょ…

DEM(デジタル標高モデル)からの3次元メッシュ生成について

こんにちは、スカイマティクスのAI研究員・Liangです。 リモートセンシングの分野では、DEM(Digital Elevation Model)、あるいはDTM(Digital Terrain Model)、DSM(Digital Surface Model)が、航空画像から3次元復元された地形や表面の情報を保存する…

他視点ステレオ(MVS)での平面掃引アルゴリズム

Plane Sweep Algorithm (Credit: Nozick, Vincent & Michelin, Sylvain & Arquès, Didier. (2005). Image-Based Rendering using Plane-Sweeping Modelisation.. 468-471.) AI ResearcherのAlokです。平面掃引アルゴリズムは、他視点ステレオにおいて、異な…

ポアソン分布とありえなさの原理

Lead Researcherの藤田です。 クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」には日々ユーザー様が撮影したドローンなどの空撮画像がアップロードされます。我々はそれら空撮画像を品質良く3次元復元するために日々取り組んでいるのですが、今回は「…

高低差のある場所の三次元復元の改善

リモートセンシンググループマネージャの榎本です。 クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」では、そこにアップロードされたドローンなどの空撮画像をクラウドで三次元復元し、位置情報を追加することにより、地図上に点群、DSM(数値表層モデル…

ラスタの値を編集する QGIS プラグイン Serval

AIリサーチャーの松野です。 「リモートセンシング × AI」を掲げるスカイマティクスでは、衛星画像・航空画像・ドローンオルソ画像といった GeoTiff 形式の画像データに対して、セマンティックセグメンテーションを行うことがあります。 セグメンテーション…

【簡単】EC2サーバーへGPUドライバを再設定する手順

システムエンジニアの椎葉です。 EC2サーバーにてGPUプロセスを使用する際にGPUのドライバが外れてしまうことがあります。 簡単にGPUドライバの適用する方法についてご紹介します。 GPU処理にてエラーが発生した場合、下記のコマンドでGPUの状態を確認します…

CUDA プログラムの性能分析と高速化

Researcher の尾川です。今回は、弊社の MVS 機能の高速化についてとりあげます。 MVS は、画像と SfM の結果(画像の撮影位置、特徴点における画素座標と3次元座標の対応関係)をもとに3次元点群を作成するプログラムです。この手法は大別すると4種類ありま…

リモートセンシング技術におけるDBSCANとHDBSCANの利点を探る

DBSCAN (Credit: Wikipedia (https://en.wikipedia.org/wiki/DBSCAN)) AI ResearcherのAlokです。DBSCANとHDBSCANは、ドローンからの空撮画像を解析するためのリモートセンシング技術でよく使われるアルゴリズムです。両アルゴリズムは密度ベースであり、あ…

精度管理表作成機能をリリース!

Lead Researcherの藤田です。クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」に精度管理表作成機能を先月追加しました! そもそも精度管理表とは、測量法第34条で定める作業規定の準則に記載されている、精度管理をまとめた表のことで、様々な様式があ…

クラウド型ドローン測量サービス「くみき」のドーナツポリゴン計測

スカイマティクス代表の渡邉です。クラウド型ドローン測量サービス「くみき」にドーナツポリゴン計測機能を先月追加しました! GIS用語であるドーナツポリゴンは、ドーナツの生地と穴のように、ポリゴンの中にポリゴンがある状態を示します。全範囲から除外…

クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」の三次元復元

Lead Researcherの藤田です。クラウド型ドローン測量・現地管理DXツール「くみき」では、そこにアップロードされたドローンなどの空撮画像をクラウドで三次元復元し、位置情報を追加することにより、地図上に点群、DSM(数値表層モデル)、オルソ画像を重ねて…

2023年スカイマティクスの技術戦略の方向性

スカイマティクス代表の渡邉です。 私たちは、「リモートセンシングで、新しい社会を創る」をミッションに掲げ、日々リモートセンシングサービスのプロダクト開発と改良に注力しています。 創業以来、クラウド型ドローン測量サービス「くみき」、葉色解析サ…

スカイマティクスDevelopers Blogをスタートします!

スカイマティクス開発チームです。 スカイマティクスでは、noteでもさまざまな情報を公開していますが、 この度、Developers Blogを始めることとなりました。簡単にスカイマティクスについて紹介させてください!! 事業について 「リモートセンシングで、新…