skymatix Developers Blog

株式会社スカイマティクスの開発チームによるDevelopers Blogです。

2023年スカイマティクスの技術戦略の方向性

スカイマティクス代表の渡邉です。 私たちは、「リモートセンシングで、新しい社会を創る」をミッションに掲げ、日々リモートセンシングサービスのプロダクト開発と改良に注力しています。

創業以来、クラウド型ドローン測量サービス「くみき」葉色解析サービス「いろは」自治体向け農業管理DXソリューション「いろはMapper」など、お客様に「目に見える価値」を提供可能な多数の産業界向けDXサービスをリリースしてきました。

社員50名弱の半数がエンジニアで、プロダクト開発と研究開発チームがさらに半々の組織体制が示す通り、要素技術の開発とプロダクト開発をハイブリッドで進める体制を堅持しています。

2023年もプロダクトの価値を一層高めるべく、スクラム体制で高頻度なプロダクトアップデートを実現するため、要素技術とプロダクト開発各々について様々な技術戦略を進めていきます。今日はその一端をご紹介します。

1. 三次元復元処理の独自エンジンSSM(SkymatiX SfM&MVS)の品質向上

あらゆる産業で利用が進む三次元点群データについては、SfM処理により視点の違う複数枚のドローン画像から被写体の3次元形状とカメラの相対位置を復元し粗い点群を生成後、MVS処理により高密度化することで生成されます。 当社は当該技術を独自で開発し、全てのサービスにおける三次元点群データ生成エンジンとして活用しており、今期もSSMエンジンを継続的に改良し、ユーザーの「より精度が高く、より綺麗な三次元データを、より早く入手したい」という要望を満足する圧倒的な品質向上を創出します。

2. SSMエンジンの対応デバイス・データの拡張

SSMをスマホ画像とドローン動画にも対応すべく技術開発を進めます。ユーザーは、小規模エリアではドローンよりもスマホで撮影した方が生産的です。ドローン撮影に適した広範囲なエリアにおいても、SfM処理の前提条件となる「複数枚の画像を重ねて撮影する(ラップ撮影)」方式が困難なエリアやより簡単にデータを入手したい場合、動画で撮影をします。

ドローンのラップ撮影により取得された画像を前提とする現行SSMを改良し、スマホ画像とドローン動画でも綺麗な三次元点群データを自動生成する技術を開発・実装することで、三次元点群データ生成と活用の民主化を一層促進します。

3. 三次元点群データの活用を促進する機能の拡張

綺麗な三次元点群データやオルソ画像を生成しても、データの取扱に手間と労力を要する場合、データの有効活用には至りません。これまでもUI/UXには徹底的に拘り開発をしてきましたが、GISとUIを一層強化し、ユーザーの活用の利便性を高めます。

  • 直感的かつ快適な操作性の更なる向上

  • 三次元・二次元データのより分かりやすく・見やすいビューワー機能の向上

  • ユーザー業務の深い課題を解決する高付加価値機能の向上

終わりに

創業時に掲げた「リモートセンシングサービスを、世界一社会実装する」の体現に向けて、誰もが気軽に三次元データを生成し活用できる社会を実現すべく、プロフェッショナル集団として今期も技術とプロダクトにコミットします。

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