skymatix Developers Blog

株式会社スカイマティクスの開発チームによるDevelopers Blogです。

クラウド型ドローン測量サービス「くみき」のドーナツポリゴン計測

スカイマティクス代表の渡邉です。クラウド型ドローン測量サービス「くみき」にドーナツポリゴン計測機能を先月追加しました!

GIS用語であるドーナツポリゴンは、ドーナツの生地と穴のように、ポリゴンの中にポリゴンがある状態を示します。全範囲から除外エリアを指定するようなケースは、次の通りとても多いのです。

  • 建設現場の更地エリアと建造物エリアの確認

  • 林業の造林施業における施業除外エリアの確認

  • 浸水エリアにおける路面エリアと建物エリアの確認

一般的な手段:

例えば、Aの面積を求めようと思った場合、通常は全範囲の面積から、B・C・Dのエリアの面積を引き算することで求めることになります。全範囲・B・D・Dの4つのポリゴンを個別に計測し算出するのは手間ですね。仮に各エリアの計測に2分要する場合、個別の計測だけで8分、引き算と算出結果の記録まで含めると10分程度要します。

くみき:

くみきのドーナツポリゴン計測機能は、直感的な操作でポリゴンを指定し、対象面積を自動算出します。穴が多数ある状態のポリゴンもスマートな操作で指定できます。10分要していた作業は数十秒と1/10以下に大幅に削減可能です。

【技術的工夫】

  • 全範囲指定から複数の除外エリアの指定までの一連の操作を最も簡単にする。除外エリアの数によって、操作性が変わる状況を回避する。

  • 除外エリアの追加・編集のたびに、自動で面積を再計測し、計測時間を最短にする。

【実現した操作手順】

  1. 「ドーナツポリゴンアイコン」を押して、ポリゴン指定モードを立上後、全範囲をポリゴン指定

  2. 「除外エリアの追加」を押して、除外エリアのポリゴンを指定。除外エリアが複数ある場合も同様の操作を繰り返すだけ。除外エリアが追加されるたびに、面積を自動計算し表示

また、エリアの形状を変更する場合や除外エリアの修正・削除を行う方法もとても簡単です。

  1. 【形状の変更】頂点の位置を変更するだけで編集可能

  2. 【除外アリエの削除】各ポリゴンのゴミ箱をクリックして、個別に削除可能

終わりに

一見すると何気ない機能でも、お客様の不便さの解像度をあげ、シンプルな機能で実装することにより、お客様の「計測業務」を劇的に改善することができます。

今後も、お客様の課題を深いレベルで特定し確実に解決する”スマート”で”クール”な機能を開発していきます。

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