skymatix Developers Blog

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他視点ステレオ(MVS)での平面掃引アルゴリズム

Plane Sweep Algorithm (Credit: Nozick, Vincent & Michelin, Sylvain & Arquès, Didier. (2005). Image-Based Rendering using Plane-Sweeping Modelisation.. 468-471.)
AI ResearcherのAlokです。

平面掃引アルゴリズムは、他視点ステレオにおいて、異なる視点から撮影された2D画像セットから3Dシーンを再構成するための一般的なアルゴリズムです。 このアルゴリズムは、3次元空間を平面で掃引し、その平面上のシーンの対応する2次元投影を、平面のあらゆる可能な位置について求めるというものです。アルゴリズムで得られた深度情報を使って3Dシーンを再構築します。平面掃引アルゴリズムは計算効率が高く、複雑な形状やテクスチャを持つシーンを扱うことができますが、ノイズやカメラキャリブレーションの不正確さの影響を受けやすいという欠点があります。 画像からの3D再構成のための一般的なオープンソースソフトウェアパッケージであるCOLMAPは、他視点ステレオの奥行き推定に平面掃引アルゴリズムを使用しています。掃引する面の数、面間のステップサイズ、シーンの最大深度など、最適な結果を得るためにいくつかのオプションやパラメータを微調整す必要があります。COLMAPは、複雑な形状やテクスチャを持つシーンにも対応し、ノイズやカメラキャリブレーションの不正確さにも対応することができます。 COLMAPの平面掃引アルゴリズムは、画像からの3D再構成のための強力なツールであり、自律航法、物体検出・認識、バーチャルリアリティのアプリケーションなど、コンピュータビジョンやロボット工学の分野で応用されています。 この技術の継続的な発展により、今後、平面掃引アルゴリズムのより高度な応用が期待されます。 詳しくはこちら(英語)をご覧ください。



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